2010年8月25日水曜日

電子書籍で進化する読書スタイル

皆さんはもう電子書籍を試しましたか?
電子書籍は日本ではiPadの発売時に特に大きな話題となりました。また、最近ではDNPと凸版が手を結び、電子書店事業展開に向けて業界団体を設立したことがニュースとして取り上げられていました。

今年は特に話題の多い電子書籍ですが、メリットの観点からは、次のようなことが挙げられます。

 ・省スペース
 ・欲しい時に購入できる
 ・物流コストがかからないため安く購入できる
 ・書籍内を検索可能
 ・辞書内蔵
 ・購入した書籍を複数のデバイスで読むことができる
 ・(著者にとって)これまでとは比較にならないくらい出版のハードルが低くなる

このように多くのメリット(の可能性)をもつ電子書籍ですが、最近私がKindleで読書していて改めて感じているのは「ネット接続による新たな読書スタイルの可能性」です。

上記ではネット接続により実現されるメリットとして「欲しい時に購入できる」や「物流コストがかからないため安く購入できる」などを挙げていましたが、個人的にはそれ以上に「情報や感想を共有できる」という点に注目しています。

例えばKindleの場合、OSのバージョンが2.5から「Facebook & Twitter投稿機能」と「ポピュラーハイライト機能」が追加されました。「Facebook & Twitter投稿機能」は読んでいる本から文章を引用してFacebook & Twitterに投稿できる機能、「ポピュラーハイライト機能」は、いま読んでいる本のどの部分に他のKindleユーザがハイライトを入れているか確認できる機能です。

ウェブサイトでは「はてなブックマーク」など、ブックマークをインターネット上で共有するいわゆるソーシャルブックマークと呼ばれるサービスがありますが、「ポピュラーハイライト機能」はこれを書籍上でできるようにしたイメージに近いかもしれません。例えば、話題の引用や最新の引用などが分かれば、自分が読みたい本を探す際の手助けになるでしょうし、著者にとっても読者がコンテンツに対してどのような情報や意見を追加しているのかを知ることができるという点で大きなメリットとなるでしょう。これまでは読者のフィードバックを得ようとすると、アンケートなどで集める必要がありましたが、電子書籍ではその仕組みがすでに提供されているのです。
また、同じ本を読む読者同士がつながることができるという事も非常に興味深いポイントです。これまでは「本は一人で読むもの」でしたが、今後は「本はみんなで読むもの」になるかも知れません。電子書籍は今後の読書スタイルも変える可能性があるでしょう。
(まあそこまでいかなくても、他の人のアンダーラインって単純に参考になりますよね。)



すでに電子書籍をお使いの方にとっては、「いまさら何いってんの?」という感じかも知れませんが、こういうことは使ったことがなければ意外と見えてこないことだと思ったので、ここでメモしておきます。