2011年8月4日木曜日

”寡黙”なデータと”語らせ上手”なアナリスト

アナリストのお仕事をしていると日々いろいろなデータを見ることになるのですが、たまに単純な集計の結果にも関わらず、一目見ただけで誰もが「お!」と思うようなデータに出会うことがあります。アナリストとしてはこういうデータに出会えるととてもラッキーな気分になるものです。私はこういうデータを「雄弁なデータ」と心の中で呼んでいます。

しかし実際はというと、ほとんどの場合においてデータは「寡黙」です。何か秘めているにも関わらず、自分から進んで語ろうとはしません。

私はこのような寡黙なデータの口を割らせて語らせることこそがアナリストというお仕事の醍醐味だと思っています。実際、経験を積んだアナリストというのは、なんというか寡黙なデータに対しても「語らせ上手」なんです。データのくすぐり方を知っているというか。(これは「データを恣意的に使う」というような話とは全く別のレベルの話です。)

アナリストって地味な職業ですけど、こういうところって面白いと思うんですよね。

で、結局は何が言いたかったかというと、「そのデータ、表面だけ見てても面白いものは見えてきませんよー♪」ということなんですけどね。ええ、自戒の念を込めてってやつです。