60歳以上の消費者モニターを対象にした「シニアの情報端末保有状況に関する調査」(有効回答者数は8,393名)の調査結果です。
総括は以下の通り。
総括
(1) 60歳以上の就業者割合は40.6%
(2) 普段利用している情報端末は「テレビ」「固定電話」「携帯電話・PHS」
(3) スマートフォンのアプリダウンロード率は86.1%、うち有料アプリは45.1%
(4) 普段利用しているインターネットサービスはオンラインショッピング
(5) 平日のメディアへの接触時間はテレビ、パソコンが長い
(6) 最も信頼しているメディアは新聞、信頼していないメディアはテレビ
(7) 地域イベント情報の入手先は「回覧板」
詳しくはNTTレゾナント株式会社のプレスリリースをご覧いただければと思いますが、特に面白かったところをいくつかピックアップしてみます。
スマートフォンのアプリダウンロード率は86.1%、うち有料アプリは45.1%
アプリダウンロード率は私が思ってたよりも高い結果でした。スマートフォン所有者のうちアプリをダウンロードした者の割合は有料アプリ、無料アプリを併せると86.1%、60~64歳のセグメントに関しては、40.8%が有料アプリをダウンロードしたことがあると回答しています。
タブレットになると、65歳以上のほうが有料アプリのダウンロード率が高くなるのも面白いですね。
ちなみにそれぞれの利用率は「スマートフォン」が4.7%、「タブレット型端末」が2.4%とのこと。これも意外と高いと思いませんか?
普段利用しているインターネットサービスはオンラインショッピング
だそうです。「オンラインショッピング」「個人ブログ」「オンラインゲーム」については、女性が男性よりも利用率が高い傾向にあるようです。
平日のメディアへの接触時間はテレビ、パソコンが長い
テレビの接触時間が長いのは当然ですが、グラフをみるとテレビとパソコンの割合がとてもよく似ているのが興味深いです。「シニアにはテレビ」と盲目的に信じている人はもしかすると少し考え方を改めたほうがいいかもしれません。
最も信頼しているメディアは新聞、信頼していないメディアはテレビ
衝撃的な見出しですが、テレビは信頼しているの回答割合が高いのと同時に、信頼していないの回答割合も高いんですね。最近苦言を呈されることが多い新聞は、こうやって見ると圧倒的な信頼を獲得していることがわかります。(生き残りのヒントはこういうところにあるかもしれませんね。)
一昔前の”高齢者”のイメージを持っていると、マーケットを読み間違えてしまいそうです。やっぱり定期的に自分の中のシニア層をアップデートしなくちゃと思いました。
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