何かと話題のソーシャルメディアですが、海外では企業利用の一つの形態として人材採用活動にソーシャルメディアを利用する流れがあるようです。
ソーシャルメディア上でリクルーティングプラットフォームを提供する「Jobvite」が人事担当者に対して実施した調査では、企業が人材の採用活動にソーシャルメディアの活用の進めている様子が浮かび上がってきました。
調査対象企業の
-83%が今年ソーシャルネットワークを利用して採用を行う予定。
-46%がソーシャルメディアを活用した採用活動により投資をする予定。
-36%が求職募集サイトへの投資を減らす予定。
-80%がソーシャルプロファイルを見ると回答。
景気回復の兆しが見え始め、企業が新たな人材を採用する機会も徐々に増えつつありますが、採用活動にはこれまで以上に費用対効果の高い採用チャネルが求められているようです。
海外では人材採用活動にソーシャルメディアが活用される流れが見えてきましたが、日本ではまだソーシャルメディアを採用活動に利用することが難しそうに思えます。その理由としては、
・現状、日本では実名を使ってソーシャルメディアを活用する文化が定着していない。
・現状、日本にはLinkedInに変わるサービスが存在しない(あっても浸透していない)。
ということが挙げられます。逆に上記の状況が変われば日本でもソーシャルリクルーティングが活発になる可能性が高いと言えるでしょう。
ソーシャルメディアによって個人と企業がより直接的につながる事ができるようになりつつありますが、日本の就職/転職系サイトはこの動きをどう捉えているでしょうか。今後の動きに注目したいと思います。
Source:2010 Social Recruiting Survey (http://recruiting.jobvite.com/resources/social-recruiting-survey.php)